市販薬を選ぶときは、商品名や売れ筋だけで決めず、使う人と症状に合うかを確認しましょう。このページでは、日本のOTC医薬品を買う前の確認事項と、薬剤師・登録販売者への相談の仕方を整理します。
OTC医薬品とは
OTCはOver The Counterの略で、薬局などで処方箋なしに購入する医薬品を指します。日本では要指導医薬品と一般用医薬品があり、販売時のルールは区分によって異なります。健康食品や化粧品まで一括して「OTC医薬品」と呼ぶことはできません。
参考:日本OTC医薬品協会「OTC医薬品とは?」、厚生労働省の医薬品販売制度の解説。
購入前に整理すること
相談するときは、次のようなメモを用意すると伝え漏れを減らせます。分からない欄は推測せず、そのまま相談してください。
| 項目 | 記入する内容の例 |
|---|---|
| 使う人 | 本人・家族のどちらか、年齢 |
| 症状 | いつから、どこが、どの程度困るか、悪化しているか |
| 体調・治療 | 持病、治療中の病気、妊娠・授乳の有無 |
| 使用中のもの | 処方薬、市販薬、サプリメント・健康食品の商品名 |
| 過去の反応 | 薬や食べ物のアレルギー、薬で体調が悪くなった経験 |
PMDAは、持病や妊娠・授乳、アレルギー、使用中の薬・健康食品について、購入時に薬剤師へ伝えるよう案内しています。子どもに使う場合も、商品名だけで判断せず対象年齢を確認します。PMDAの市販薬使用時の注意点を参照してください。
飲み合わせは、使っているものをまとめて相談
別の商品名でも成分が重なる場合があります。また、成分が違えば一緒に使えるというわけでもありません。「それぞれの用量を守れば併用できる」とは判断せず、新しい市販薬を加える前に使用中の薬を伝えてください。
相談では、お薬手帳だけでなく、市販薬や健康食品の包装・商品名が分かるものも準備すると確認しやすくなります。飲酒の予定がある場合も伝え、添付文書の併用や飲酒に関する禁止事項を確認しましょう。
薬剤師と登録販売者、どちらに相談する?
| 医薬品の区分 | 販売を担当できる専門家 |
|---|---|
| 要指導医薬品・第1類医薬品 | 薬剤師 |
| 第2類医薬品・第3類医薬品 | 薬剤師または登録販売者 |
登録販売者は、第2類・第3類医薬品の販売や相談対応を担う、薬剤師とは別の資格です。購入したい薬の区分が分からないときは、店頭で包装を示して相談しましょう。処方薬の調剤や要指導医薬品・第1類医薬品の販売を登録販売者が担当することはできません。
根拠:厚生労働省の販売区分の説明、医薬品の販売制度・登録販売者制度の関連通知。治療中の薬との併用や病状について迷う場合は、薬剤師や主治医に相談してください。
購入後も、使い方と相談の目安を確認
使う前に添付文書を読み、対象年齢、1回量、回数、服用時刻、使用できない人、保管方法と使用期限を確認します。説明書は使い終わるまで保管しましょう。効かないまま長く使い続けず、改善しない場合や体調の異変・悪化がある場合は使用を中止して医療機関へ相談してください。相談までの日数の目安は製品ごとの記載を確認します。
売れ筋順位は、その人に使える薬かどうかを示すものではありません。具体的な相談項目や市販薬との付き合い方は、OTC医薬品の選び方とセルフメディケーションのポイントもあわせてご覧ください。
制度・参考情報の確認日:2026年9月30日。