ベンザブロックS/L/IPプレミアムDXの違い|成分・選び方を比較

「ベンザブロックSプレミアムDX」「LプレミアムDX」「IPプレミアムDX」は、かぜの症状に合わせて細かく設計された総合かぜ薬シリーズです。しかし、似た製品名が多く、どれを選べばよいか迷う方も多いはず。この記事では公式情報にもとづき、3つの違いと比較ポイント、症状別の選び方をわかりやすく整理します。
ベンザブロックLプレミアムDX24錠の正面包装。本人撮影
ベンザブロックLプレミアムDX24錠の店頭包装。本人撮影(2026年10月11日)。

まず結論|ベンザブロックS・L・IPプレミアムDXの主な違い

この3製品はすべて指定第2類医薬品の総合かぜ薬ですが、主にターゲットとする症状(鼻・のど・熱)に応じて、成分や配合バランスに違いがあります。選ぶ際は「一番つらい症状」を目安に、それぞれの特徴を確認しましょう。

ベンザブロックS/L/IPプレミアムDXの比較表

表はカプレットタイプを対象とし、成分量は15歳以上の1日量(6錠)です。製品名の末尾に「錠」が付く別タイプは1回3錠で、カプレットの1回2錠とは異なります。購入時は正式な製品名と剤形を確認してください。S・L・IPの公式製品情報で確認できます。

成分量を横並びで比較

S・L・IPは、それぞれベンザブロックS・L・IPプレミアムDXの略です。数値は15歳以上の1日量(カプレット6錠中)、—はその成分を配合していないことを示します。含量の大小だけで効き目の優劣や自分への適否は判断できません。

有効成分SLIP
アセトアミノフェン900mg—180mg
イブプロフェン—600mg360mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩3.5mg3.5mg—
メキタジン——4mg
プソイドエフェドリン塩酸塩135mg135mg—
ベラドンナ総アルカロイド0.3mg——
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物48mg48mg48mg
ブロムヘキシン塩酸塩12mg12mg—
グアイフェネシン—250mg—
dl-メチルエフェドリン塩酸塩——60mg
トラネキサム酸420mg750mg—
グリチルリチン酸——39mg
無水カフェイン75mg75mg75mg
リボフラビン12mg——
チアミン硝化物——25mg
アスコルビン酸カルシウム——500mg

出典:メーカー公開添付文書(S・L・IP)。いずれも2026年5月改訂表示、2026年9月29日確認。

比較対象の3製品は15歳以上が対象で、1回2錠を1日3回、食後なるべく30分以内に水またはお湯でかまずに服用します。15歳未満は服用できません。効能はかぜの諸症状の緩和です。各製品が特に訴求する症状は、Sが鼻、Lがのど、IPが熱ですが、服用できない条件も確認して選びましょう。


各製品の違いを詳しく解説

ベンザブロックSプレミアムDX

「鼻に効く」タイプとして公式に案内されているベンザブロックSプレミアムDXは、鼻水・鼻づまり・くしゃみが目立つ風邪に対応する成分配合が特徴です。主成分のアセトアミノフェンに加え、抗ヒスタミン成分や血管収縮成分、鎮咳・去痰成分、ビタミンB2が配合されており、鼻の不快感が強いときに選択肢となります。

ベンザブロックLプレミアムDX

公式で「のどに効く」タイプとされるベンザブロックLプレミアムDXは、のどの痛みや咳、発熱など、のど周辺の諸症状を重視した設計です。解熱鎮痛剤としてイブプロフェンが配合され、鎮咳や去痰成分も含まれています。のどの痛み・せきがつらい場合にポイントになります。

ベンザブロックIPプレミアムDX

「熱に効く」タイプとして訴求されるベンザブロックIPプレミアムDXは、アセトアミノフェンとイブプロフェンの2種類の解熱鎮痛成分を含み、加えてビタミンB1(チアミン)、ビタミンCが配合されています。発熱やさむけなどを訴求しています。ただし、高熱がある場合は服用前に相談してください。

症状・目的別に見る選び方

鼻水・鼻づまりが気になる場合

鼻をかむ人のイラスト ベンザブロックSプレミアムDXは「鼻水・鼻づまり・くしゃみ」を訴求した処方設計で、抗ヒスタミン成分や血管収縮成分を含んでいます。これらの成分が鼻症状の緩和に着目されているため、鼻の不快感が主であれば、SプレミアムDXが比較ポイントとなります。

のどの痛み・せきが気になる場合

のどの痛みを感じている人のイラスト のどの痛みやせきの症状がつらいときは、ベンザブロックLプレミアムDXが選択肢となります。解熱鎮痛成分としてイブプロフェンを配合しており、鎮咳成分・去痰成分も含むことが、のど症状を重視した設計の根拠になっています。メーカー公式でも「のどに効くタイプ」と案内されています。

発熱・頭痛・関節痛などが気になる場合

発熱して汗をかく人のイラスト 全身の発熱や関節の痛みが目立つときは、ベンザブロックIPプレミアムDXが熱対策を特に強調した製品設計です。アセトアミノフェン+イブプロフェンのダブルの解熱鎮痛成分、さらにビタミンB1、Cを含み、体力消耗をサポートする構成になっています。発熱症状が主なら、IPプレミアムDXが選択肢になります。

眠気や車の運転が気になる場合

S・L・IPの3製品とも、服用後は乗物や機械類の運転操作をしてはいけません。服用前後の飲酒も避けてください。

年齢・妊娠・授乳・持病を確認する

3製品とも15歳未満は服用できません。妊娠中・妊娠の可能性がある方、授乳中の方は服用前に相談が必要です。特にL・IPは、出産予定日まで12週以内の妊婦は服用できません。

S・Lでは、高血圧・心臓病・甲状腺機能障害・糖尿病の診断がある方、前立腺肥大による排尿困難がある方は服用できません。Lには治療中の病気や薬による追加の禁止条件もあります。IPも持病に応じた相談が必要です。症状の色分けだけで決めず、各製品の添付文書を確認してください。

他の薬との併用・服用を続ける目安

3製品とも、服用中に他のかぜ薬・解熱鎮痛薬・鎮静薬・鎮咳去痰薬・抗ヒスタミン成分を含む内服薬などを併用できません。S・Lはトラネキサム酸を含む内服薬、Sは胃腸鎮痛鎮痙薬も併用禁止です。服用中の薬を薬剤師等に伝えて確認しましょう。

5~6回服用しても改善しない場合は中止して相談してください。L・IPは5日間を超えて服用できず、Sも長期連用はできません。高熱は服用前の相談事項です。L・IPの添付文書では、熱が3日以上続く場合や繰り返す場合にも注意が示されています。

ここで挙げた条件は一部です。アレルギー歴、薬によるぜんそく歴、副作用への対応も含め、Sの添付文書・Lの添付文書・IPの添付文書(メーカー公開PDF、2026年5月改訂表示)を確認してください。確認日:2026年9月29日。


まとめ

「ベンザブロックS/L/IPプレミアムDX」を比較する際は、自分の風邪症状のうち「一番つらい部分」がどこかを確認しましょう。各製品はメーカー公式の特徴に基づき、「鼻」「のど」「熱」と主な訴求が異なります。必ず添付文書をよく読み、用法・用量および注意事項を厳守してください。症状や既往歴に不安がある場合は、薬剤師・登録販売者・医師など専門家への相談をおすすめします。

製品を選ぶ前の確認手順は、OTC医薬品の選び方と薬局で相談したいポイントでも整理しています。

公式動画で見るベンザブロックプレミアムDX

アリナミン製薬の公式解説動画「ベンザブロックプレミアムDX 綾瀬はるかがやさしく解説!」です。シリーズの違いを動画でも確認できます。動画は「せき」のTを含む4種類を紹介していますが、この記事の比較表はS・L・IPの3種類を対象としています。

アリナミン製薬公式:ベンザブロックプレミアムDXの解説動画

メーカーの動画紹介ページに掲載されている解説動画です。服用前には、手元の製品の添付文書で用法・用量と注意事項を確認してください。

CMやブランドの投稿は、ベンザブロック公式Instagramでも確認できます。公式アカウントはメーカーの発表資料(PDF)で案内されています。

参考情報


最新情報をチェックしよう!